ノミネート法人概要
株式会社田中金属製作所
【法人概要】
法人名:株式会社田中金属製作所
代表者:代表取締役 田中 和広
創業:1965年
資本金:10百万円
従業員数:49人
業種:製造業
所在地:岐阜県岐阜市木ノ下町 2-4
会社HP:https://www.tanakakinzoku.com
【経営理念・経営哲学・社是など】
- 「誠実な経営活動を通して、会社の永続的な発展と、全従業員の幸せを追求するとともに、地球社会への貢献をおこなう」
基本になった理念は、経営の神様 稲盛和夫氏の京セラの理念を参考としています。事業活動の取り組みに対しての考え方として「誠実に取り組むことを基本とし、経営については中小企業の経営は資本力の問題が大きく、会社を発展させる上では会社の資産堅牢なものにしている必要があります。社員の幸せも会社が健康体でなければ成り立ちません。つまり会社の発展なくして社員の物心両面の幸福は成り立つことができません。会社の経営自体がしっかり安定していてこそ社員も守れ、財務体質がしっかりしていないと、社員を守れず、永続的な発展も夢物語になってしまいます。会社が健全経営できていてこそ、社会貢献ができる会社となるのです。そして弊社は節水技術、ウルトラファインバブル技術を有する開発製造販売会社です。日本は水に恵まれた国ですが、地球規模で考えてみると、水の少ない国や、水に問題を持っている国も多くあります。弊社が持つウルトラファインバブル技術・節水技術を通じて地球環境に貢献したいという意志が刻まれています。そんな想いの理念です。 - 行動指針 すぐやる 必ずやる できるまでやる
目的・目標がある以上、私たちはそこに向かって行動を起こす必要があります。まずは行動を起こさなければ何も始まりません。 決めたらまずは行動に移す。スピードを持って行動をすれば、早く結果が出ます。間違いがあれば早い段階で方法を変えることも可能です。必ずやる、必ず行動、そして「できるまでやる」そんな行動の指針が弊社の心情です。強い意志が成功への階段を作ってくれます。途中でやめたらすべて水の泡です。この3つの言葉は社員が幸せになり社会貢献企業になるための忘れてはならない根本であり行動指針です。
【主要指標】(直近3期分)単位:百万円
決算期 | 売上高 | 税引後当期利益 | 総資産 |
直前期 2021年1月期(3ヶ月決算) | 358 百万円 | 136 百万円 | 765 百万円 |
直前2期 2020年10月期 | 960 百万円 | 169 百万円 | 782 百万円 |
直前3期 2019年10月期 | 511 百万円 | 54 百万円 | 382 百万円 |
【事業内容】
- 主要顧客
国内外のホテルを中心とした温浴施設への節水シャワーとしてはシェアNO.1を誇る、アリアミスト!そして一般向けウルトラファインバブル シャワーヘッドボリーナは国内で一般ユーザーを中心に、理美容関係、ペット業界、ホテル業界等へ、弊社のシャワーヘッド製品の供給を行っております。主力商品のウルトラファインバブルシャワーヘッドは有名量販店やインターネット通販・テレビショッピングで販売されており、初代アリアミスト、ボリーナシリーズ合計で販売累計100万本(2021年11月現在)を超えている。ウルトラファインバブル技術、日本から最先端の技術をもつ超微細気泡を発生させる技術。そして独自の技術によりウルトラファインバブルを発生させる「µ‐jet機構」を用いて製品開発を行っています。
水栓加工で培った金属加工技術、地場における水栓バルブ発祥の地の特異性を使い、開発から製造販売までを自社でおこなう無駄を省いたハイブリッド企業として地元一貫生産を軸にして事業を展開している。 節水技術とウルトラファインバブル技術は、美容・水産・農産・医療・温浴施設・ホテル業界などに提供をおこなっており多くの方々から高い評価をいただいています。
- 主力の商品・サービス
①受注生産事業
伸銅部品 製造組立販売、環境機器、基幹部品製造販売②節水環境事業
ミックスジェット技術 ウルトラファインバブル発生機構「µ‐jet」の技術を中心としたシャワーヘッドを軸とした機器開発受託 その他OEM受託 、量販店、ホームセンター等への自社商品の販売、理美容院、ホテル等の温浴施設へのシャワーヘッド販売。ルートインホテル新築指定商品としてアリアミストなどの採用実績がある。③開発事業
自社商品の開発 医療分野での大学との共同研究
水産分野で他社との共同研究の実施
ミックスジェット技術 ウルトラファインバブル発生機構 µ‐jetの技術を中心としたシャワーヘッドを軸とした機器開発 その他OEM開発 航空産業会社との商品開発等、多方面への進出
水からオゾン水を生成する商品の開発④ビジネスモデル
売れないのでは無く売らないだけ! 自社商品のウルトラファインバブルシャワーヘッドは開発から商品のヒットまでを自社でプロデュース。自ら売れるステージを作り上げる手法により過去2回のヒット商品を生み出す。 その手法はアーティスト理論と代表が自らヒット商品を生み出す手法としている。駅前で無名のアーティストが自ら誰にも「負けない努力」を続け、ステージを上げていく、そしてヒット商品となっていく。知名度が上がることにより購買需要がアップしていく。同じく商品も同様の手法により人任せにせず自ら商品の踊るステージを構築し、素晴らしい商品を世に送り出す。メーカーの社長が自ら売り場に立ち商品を実演販売するスタイルで商品のステージを作っていく。その手法は従業員にも浸透し国内の量販店では社員が実演販売している。 -
具体的な販売方法
①催事販売
②卸販売
③通信販売
(関連会社)株式会社 WATER CONNECTを通じて通信販売
ボリーナ公式店ウォーターコネクト
※楽天市場・PayPayモール・Yahooショッピング・Amazon・カラーミー・au PAYマーケット - 関連会社・グループ会社
親会社:株式会社シャルレ
関連会社:株式会社 WATER CONNECT - 沿革
年 | 出来事 |
1965 | 岐阜県山県郡美山町日永にて田中昭雄が創業(現 本店) |
1994 | 代表取締役 田中昭雄により有限会社 田中金属製作所を設立 |
2005 | 代表取締役 田中和広に変更 |
2007 | 法人格を有限会社より 株式会社 田中金属製作所 変更 |
2011 | 中小企業地域資源活用促進法に基づく地域資源活用事業計画認定 |
2013 | TV日経スペシャル「ガイアの夜明け」放映 |
2015 | テレビ朝日「日本のチカラ」放映 |
2016 | 岐阜市木ノ下町に岐阜支社開設(岐阜市木ノ下町2丁目4番TKS BLDG)(現 本社) |
2017 | 経済産業省中小企業庁による2017はばたく中小企業・小規模事業者300社・商店街30選に選定 |
2017 | 盛和塾「稲盛経営者賞」 第3部門第1位受賞 |
2017 | 経済産業省による地域未来牽引企業に認定 |
2018 | おおさかほんわかテレビで取り上げられ、ボリーナがヒット |
2019 | テレビ朝日 「モーニングショー」にて取り上げられ、ボリーナシリーズが6か月待ち |
2020 | 株式会社シャルレに株式譲渡により完全子会社となる |
2021 | 大阪「せやねん」メチャ売れコーナーでボリーナオースリーミストが紹介され売り上げアップ |
2022 | BS12トゥエルビ・サンテレビ「賢者の選択 FUSION」放映 |
2022 | 「日経ビジネス」に番組と連動した記事が掲載される |
2022 | 「日経トップリーダー」3月号掲載予定 |
【経営ビジョン、事業構想】
田中金属製作所の50年余りの歴史の中で、時代は刻々と移り変わっています。田中金属製作所も“作るだけ企業”が、“作って自ら売る”というマーケットに直結する商品を作り上げるようになり、この数年で大きく進化発展してきました。しかし創業当時から50年変わっていない部分は、自分たちで「削って組み立てて作り上げる」こと。外部リソースを利用すればなんでも作れる、そんな時代です。私もそんな時代に即していく必要性を感じていました。
しかし、今考えてみると「モノづくり企業」としての基本を無くしては、田中金属製作所に今後の発展はありません。「ものづくり」自体を経験していない人たちが本当に良い商品を世に問うことは難しいと考えます。少子高齢化の未来に企業として変化をしなければなりません。それは少量多品種生産と、ジャストインタイム、必要なものを必要な時に必要なだけを供給できる、そんな「ものづくり企業」が生き残る時代になると私は考えます。
在庫は悪・・・環境に対しても企業に対しても。これからの時代に進化発展をする為に、田中金属製作所は日本でのモノづくりに拘り、自ら作り、自ら販売を基本に、必要なものを必要な分だけ供給できる体質の企業、どんな環境の変化にも対応できる環境変化対応企業へと進化発展をする必要があります。今後、当社はSDGs、カーボンニュートラルに即した技術開発を目指し、地球環境に対してもやさしく、世界中の人たちに喜ばれる技術を提供する企業として事業拡大を図っていきたいと考えています。
売るだけ企業でもNG、作るだけ企業でもNG。自ら作って自ら売っていく「入り口から出口までを一貫しての事業化」モノづくり企業として覚悟をもったモノづくりと販売。そんな構想を掲げ、世の中に必要とされる企業として「100年企業」を目指します。
【特徴的価値】
1965年創業。「水栓バルブ発祥の地」と言われる、岐阜県山県市に、債務超過から一転、経常利益率24%と驚異的な数字を出してV字回復を見事に成し遂げた企業がある。
同社は、下請けの事業から将来性を考えメーカーへと転身。節水シャワーヘッドを開発し、通信販売会社を通じて、一日に1万5000本を売り上げるなど事業は順調に進んだが、その矢先、ベンダーの失態により全てが白紙へ。更に大口の取引先だった水栓メーカーが内製化、売上は10分の1まで落ち込んだ。苦境に立たされた同社だが、そこからの巻き返しは見事だった。
シャワーヘッドの改良に成功して「ウルトラファインバブルシャワー」(特許商品)を商品化、前回の反省を活かして、社長自ら実演販売をするなど自社販売に努めている。「ガイアの夜明け」に出演し大きな反響を呼びV字回復を成し遂げた。
その後、2018年に2回目の危機が訪れるが、2019年のモーニングショーに取り上げられ、 ボリーナワイドが6か月待ちの大ヒットとなり2回目のV字回復を経験し、2021年現在「節水シャワーアリアミスト」及び「ウルトラファインバブルシャワーボリーナシリーズ」で累計100万本を超える販売実績を達成しました。
近年テレビCMなどで話題となっているウルトラファインバブルシャワー。田中金属製作所は2011年12月24日にマイクロナノバブルシャワーアリアミストボリーナ(マイクロナノバブルは2011年当時の名称)を発売、ウルトラファインバブルシャワーの老舗であり歴史をもつ会社である。また、ウルトラファインバブルシャワーのブームの火付け役でもある。
新分野へのチャレンジとしては、コロナウィルス等の除菌対策品として2020年にクラウドファンディングでの販売を得て、2021年には正式に「携帯型オゾン水生成器 Bollina O³ MIST(ボリーナ オースリーミスト)」を発売している。