法人概要(ファイナリスト)
三協精器工業株式会社
【法人概要】
法人名:三協精器工業株式会社
代表者:代表取締役社長 赤松 賢介
創業:1941年
資本金:32百万円
従業員数:100人
業種:農業・林業・製造業・サービス業
所在地:大阪府大阪市東淀川区上新庄3-19-75
会社HP:http://www.sankyo-seiki.co.jp
【経営理念・経営哲学・社是など】
「自主独立」
私たちは世界一の金属機能部品総合メーカーを目指す。
変化に臆することなく、創造と自主独立の精神でお客さまに安正早楽を提供する。
そしてわが社のブランドイメージの向上を追及し、社会に強く必要とされる企業であり続ける。
【事業内容】
- 主要顧客
・自動車関係・農業関係・医療関係・一般産業関係・航空機関係など - 主力の商品
・三協精器工業(株)
→ばねの製造販売各種
スプリングを中心にさまざまな金属部品の製造・販売を行っております。創業以来、スプリング製造に関しましては、2017年8月に熊本工場において大型の機械を導入したことにより、グループで冷間成形として世界最小線径(0.02ミリ)から最大線径(20ミリ)まで加工が可能となりました。・士別三協(株)
→(農業事業)サフォーク羊の育成販売
→(飲食事業)士別バーベキュー、ラクレットとワインの店cocotte
北海道士別市に牧場をもちサフォーク羊の育成販売を行っております。自社で育てた羊を、札幌・大阪にある自社店舗に士直送し、お客様に希少な羊肉ご提供しております。 - 具体的な販売方法
受注営業・受注生産となります。 - 関連会社
日本ばね工学研究所
株式会社熊本三協スプリング
SANKYO MEXICANA, S.A. de C.V.
士別三協株式会社 - 沿革
年 | 出来事 |
昭和 | |
16年8月 | 大阪市大淀区に於いて、赤松義則(先代社長)の個人経営にてスプリング専門工場を創立 |
29年9月 | 株式会社に組織変更、三協精器工業株式会社を設立 |
40年8月 | 上新庄工場(薄ばねプレス工場)建設これにより関西にて初の精密ばね総合専門メーカーとなる |
48年7月 | 貝塚工場建設.薄板ばね及び一般プレス加工品の充実を図る |
55年12月 | NCコンピューターマシンの導入 |
56年8月 | 長期事業構想の発表によりその一歩を踏み出す |
59年9月 | 上新庄にて本社新社屋完成.旧本社工場の5部門の集中移転を行い、集中管理体制を確立する |
平成 | |
元年4月 | NC制御自動機の大量導入を図る |
3年11月 | 神奈川営業所開設 |
4年3月 | 大阪府品質管理推進優良企業を受賞する |
9年2月 | 神奈川営業所閉鎖 |
11年6月 | 東大阪工場建物取得 |
11年9月 | ISO9002認証取得 |
13年2月 | ISO14001認証取得 |
15年9月 | ISO9001(2000年度版)移行 |
16年12月 | 高機能マルチフォーミングマシン(ワフィオス社FMU6.3)の導入 |
20年3月 | 東大阪工場を閉鎖し、新たに取得した吹田工場に集約 |
20年4月 | 株式会社熊本三協スプリングを設立 |
21年9月 | JIS Q 9100認証取得 |
23年3月 | 大阪ものづくり企業に登録 |
24年1月 | 吹田工場を閉鎖し、熊本三協スプリングの工場拡張移転及び拠点集約 |
28年8月 | 大型コイリングマシン(最大線径20mm)を導入/これにより冷間成形として世界最小線径から最大線径まで加工が可能となる |
28年8月 | 大型ばね用旋盤(最大線径12mm)を導入 |
28年10月 | メキシコに現地法人SANKYO MEXICANA S,A,de,C,Vを設立 |
31年4月 | 士別三協株式会社を設立 |
令和 | |
元年12月 | 飲食事業部を士別三協株式会社へ譲渡 |
元年12月 | 士別三協株式会社 農業事業部を設立 |
元年7月 | 三協精器工業(株)創業80年を迎える |
3年1月 | スプリングフォーミングマシンMX-40A型導入 |
3年4月 | 三協精器工業 札幌営業所を開設 |
【経営ビジョン、事業構想】
【少し高くても三協精器さんのばねで】
お客様に「三協精器さんのばねで」 と指名され購入される部品メーカーとなっています。
当社の営業マンは、製品の“売り込み”ではなく、お客様と社内の安・正・早・楽サービスを繋ぐ架け橋にもなっています。
また航空宇宙分野の製品を多く手掛けているようになり、ロケットや人工衛星が飛び立つとき、すべての社員が仕事に誇りを持っている。
グループ全体として、お客様に「安正早楽」を提供し、変化を恐れない企業であり続けている。
【特徴的価値】
〜 三協精器工業株式会社について 〜
1. ばねを通じて「お客様に安正早楽を提供する」ことこそが、自社の商品力
その安正早楽(あん・せい・そう・らく)とは、
安…安心、安全、適正価格
正…正確、正直、高品質
早…必要なときに、タイムリーに
楽…お客様の手間を少しでも軽減する、楽しく
これらの4つの要素をばねを通じてお客様に提供することを、「真の会社の使命」としています。
2. 社長自らが行う「美しさ評価」
当社では本社工場と熊本工場で生産されたすべての製品サンプルが毎日50点ほど社長室に届けられます。 この製品サンプルを代表の赤松が一点一点チェックし、点数とコメントをつけ社員にフィードバックしています。
届けられる製品には図面は添付されないので、図面通りに仕上がっているかという視点での良否の判断ではなく、 あくまでも“美しい”か“美しくない”かだけで判断し点数をつけています。その結果を集計し、毎月成績優秀者が評価される表彰制度も設けております。
主たる目的は社員とのコミュニケーション。 製造現場は2か所に分かれおり頻繁に対面で話をするのが難しい為、製品を通じてコミュニケーションを図っています。代表の赤松は製品の出来栄えから、製造した社員のその日の心理状態までを的確に読み、アドバイスのメッセージを書き、指導しています。
「美しさ」という基準を選んだのは「お客様がみた時にどう思うか」が重要だからです。
時にいのちを守る部品となるものだからこそ、安心安全、そして美しくなければならないと考えています。
3. 農業事業を行うことで自社の商品力をあげていく
当社の約25%のお客様が農業機械メーカーになります。
農業機械メーカーのお客様は農家の方々です。私たちが実際に農業事業に参入することで、お客様から農業機械を購入し、実際にその機械を牧場内でつかうことが出来ました。
自社のばねが組み込まれた農業機械を同じグループ会社の社員が牧場で使用することで社員のモチベーションアップにも繋がると信じております。
つくるひとからつかうひとまでグループを通じて繋がることで、より良いものづくりを行っていきたいと考えております。
〜 グループ会社: 士別三協株式会社について 〜
1. 希少なサフォーク種を育成
北海道士別市に羊舎 3 棟を建設し、現在 200 頭以上の羊を飼育しております。
士別という町は、サフォーク種の増頭に力を入れている地域です。
当牧場では羊舎の一角を地域おこし協力隊に無償提供するなどし、若い羊飼いの育成にも力を入れています。
牧場には飲食事業部の社員のみならず、親会社である三協精器工業の社員も訪れます。
仲間の仕事を理解し、お客様になにをお届けできるのかを考えるきっかけつくりを行っています。
2. 国産羊肉が味わえる店を札幌・大阪に展開。今後は東京進出も
羊といえば独特な風味を連想される方も多いかと思います。日本で流通している 99%以上は輸入物の羊です。
私たちは自社牧場である士別三協ファームにてサフォーク羊の育成をしており、2021 年冬より自社の 店舗へ出荷がスタート致しました。
今後は店内で提供する半分以上を国産羊肉にすべく、農業事業と共に努力して参ります。
今年6月には札幌で展開しているサフォークラムの炭火焼き店「士別バーベキュー」を大阪北新地にもオープン。
国産羊のおいしさを全国の方に知ってもらうべく、今後は札幌・大阪のみならず東京進出も目指しております。