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法人概要(ファイナリスト)
吉川グループ

【法人概要】

法人名:吉川グループ
    吉川金属株式会社
    株式会社ヨシカワ
    カットウエル株式会社
代表者:代表取締役 吉川  力
創業:1912年
資本金:30百万円
従業員数:273人
業種:製造業、卸売業、小売業
所在地:新潟県燕市吉田法花堂 1961
会社HP:https://www.yoshikawa-group.co.jp

【経営理念・経営哲学・社是など】

全体最強
  1. ステンレス金属加工とその周辺事業の産地、そして「旅商人の遺伝子」を背景に、自分と自分の家族の健康な生活を守り、孫子の代まで豊かであり続ける
  2. 地域社会と企業を介して、わたし達とわたし達に関係する人達が、世代を超えて暮らしていき続ける

【言葉の定義】旅商人の遺伝子とは
 旅商いとは、旅をしながら商品を売り歩くこと。また、その人。行商。(小学館:大辞泉より)
では、なぜ「旅」をするのか。地元、産地にマーケットやお客さまがいらっしゃらない、わたし達の事業規模を満足させるほどの量がないから、です。だからわたし達「産地」の人間は、旅に出て、新しいお客さま、マーケットを捜し出し、「わたし達の売り物」を買ってもらうのです。
 旅商いはお客さまが欲しいもの、今までに見た事がないもの、手に入れたら以前よりずっと楽になった、という「うりもの」を提供し続けるのが使命であり、そのために「旅」をしてお客さまに出向き、ニーズをとらえる、という姿勢が必要最低条件という事になります。
 居ながらにしてニーズを、お客さまの気持ちをわかろうというのは、ひとりよがりな態度で、不可能な事です。


【言葉の定義】産地とは
産地とは中小企業の在立形態のひとつで、同一の立地条件のもとで、同一業種に属する製品を生産し、市場を広く全国や海外に求めて製品を販売している企業集団である。(中小企業庁ホームページにおける定義)この言葉の定義をもとに、わたし達県央の産地としてのありようを考えてみましょう
※県央・・・新潟県県央地域(燕市、三条市を含む、新潟県の中央付近に位置する地域)

・伝統的金属加工技術とその周辺のノウハウで
 1.自らが作る
 2.仕入先/パートナー企業さんに作ってもらう
 3.ノウハウをもとに企画して、他地域から仕入れる/作ってもらう

・産み出された「製品」を
 1.カタチのあるもの
 2.カタチのないもの

・旅商いで世界のお客さま、マーケットで販売する事
と、なるでしょう。つまり産地としての「うりもの」は

・自分でつくったもの
 金属加工/塑性変形/溶接/組立/研磨とともに(だけではなく)

・自分では作らないけれど、これまでの企業活動で蓄積されたノウハウをもとに
 1.地場のパートナー企業さんに作ってもらったもの
 2.仕入先さまから仕入れたもの
 3.ノウハウをもとに自らが企画(プロデュース)し、他所でつくってもらったもの
である、という事が出来ます。

そしてそれを、産地からお客さまのもとへ「出ていき」「ご要望を聞き」「販売をして」産地に「戻ってくる」のが、わたし達県央の「産地」活動であるという事が出来ます。
作っていること「だけ」が産地ではない、という事です。 

【事業内容】

  1. 主要顧客
    ●材料販売事業:吉川金属(株)
    県央地区の金属加工業の企業
    ※県央:新潟県県央地域(燕市、三条市を含む、新潟県の中央付近に位置する地域)
     
    ●ライフスタイル事業:(株)ヨシカワ
    百貨店、量販店、通信販売/カタログ販売、ギフト、輸出
     
    ●実現屋事業:(株)ヨシカワ、カットウエル(株)
    1.「アタマの中」にアイデアはあるが、製品化できていないお客様
    2.板金加工だけでなく、電気による制御・検査・出荷までの一貫受注ができるメーカーをお探しのお客様
    3.既存の製品に「改良」「改善」を加えて、よりよいものを世の中に提供したいお客様
    → ファブレス企業、一貫受注が可能な加工先を探している製造メーカー など
  2. 主力の商品・サービス
    ●材料販売事業:吉川金属(株)→産地、地場を中心としたステンレス材料販売卸(新潟県県央地区)
    ●ライフスタイル事業:(株)ヨシカワ→家庭用品販売卸
    ●実現屋事業:(株)ヨシカワ、カットウエル(株)→ステンレスを中心とした金属加工製品(受注)に対して、設計・製造を提供する。金属のみの加工品だけでなく、電気製品についても設計・製造を対応
  3. 具体的な販売方法
    ●ライフスタイル事業:(株)ヨシカワ
    ヨシカワ → デリバリー問屋 → 店頭 → 一般消費者
     
    ●材料販売事業:吉川金属(株)
     
    ●実現屋事業:(株)ヨシカワ、カットウエル(株)
    基本的に訪問販売の形態(当グループ各社 → お客様企業へ、B to B)
  4. 関係会社、グループ会社
    吉川金属株式会社
    株式会社ヨシカワ
    カットウエル株式会社
  5. 沿革
出来事
  1624年〜明治以前
1624〜1644  農家の副業として和釘の生産が始まる。
1688~1704  間瀬鉱山の銅材を使って銅器作りが始まる。
1736~1741  ヤスリの生産が始まる。
1764~1771  鎚起銅器作りが始まる。
1772~1781  煙管(キセル)が広く作られるようになる。
  1868年〜明治
1899  筆鍍金(メッキ)が煙管(キセル)に施されるようになる。
1904  南京錠製造、レース研磨、メッキ業おこる。
1911  特注の高級洋食器が初めて作られる。
1912~1926  吉川権太郎商店(キセル業)操業開始。
1915  洋食器の手作り生産始まる。
   バフによる機械研磨がはじまる。鍍金(メッキ)業との文化独立。
1920  洋食器の機械生産始まる。
1926  燕洋食器工業組合が設立される。
  1926年〜昭和
1935  鍛造技術を基にペンチ製造はじまる。
1941  吉川権太郎商店、株式会社興亜製作所と改組。
1945  潜水艦用潜望鏡に使われたステンレスなどの廃品を利用して洋食器を作りはじめる。
   株式会社興亜製作所を整理して、吉川興業株式会社となる。
   天狗物産株式会社創立。吉川雪松商店スタート。
1946  吉川金属株式会社を創設創業開始。
   日本ステンレス株式会社と取引開始。
1948  東京出張所開設、工場部門新設。
1949  日本ステンレス株式会社の北陸特約店となる。
1951  株式会社敦井商店(現:敦井産業)代行店となる。
1952  吉川金属株式会社より工場部門を分割し、吉川製作所を新設。
1953  吉川製作所、天狗物産株式会社と合併。洋食器製造開始。
   吉川金属株式会社三条出張所を開設。
   日本金属株式会社と取引開始。
1954  燕町、小池村、小中川村、松長村が合併し、市制施行。
   日本で初めてキッチンツール製造開始。
   日新製鋼株式会社(旧:日本鉄板)と取引開始。
1956  新日本製鉄株式会社(旧:八幡製鉄)と取引開始。
1957  日本金属洋食器工業組合設立。
1958  吉川施設株式会社を設立。
   金属洋食器輸入制限に対する反対陳情団の一員として吉川雪松初代社長、米国に出向く。
   吉川金属、吉川製作所各出張所移転。
1959  東京出張所、八丁堀吉川ビルに移転。
   吉川製作所大阪出張所開設。
1962  吉川製作所新工場完成。一貫作業体制となる。
1964  日本輸出キッチンツール工業組合設立。
   吉川製販株式会社新設(吉川製作所商事部より分離独立)。
1966  日本輸出キッチンツール工業組合、日本輸出金属ハウスウェア工業組合に改組。
   梅村ステンレス株式会社設立、頒布会専門部門。
1967  吉川製作所吉田工場完成。器物専門工場として操業。
   株式会社宮本製作所(機械金型専門)、吉川グループの一員となる。
1968  旭工業有限会社(のち株式会社)を設立、熱器具関係塗装組立専門工場とする。
   吉川雪松社長、地域の産業に貢献認められ、藍綬勲章を拝受。
1971  吉川メタルウェア株式会社を新設(吉田工場独立)。
1972  吉川金属株式会社、株式会社吉川製作所は工場団地へ移転。
1973  旧吉川製作所跡へ吉川製販株式会社移転。大倉庫を設立。
1976  株式会社プリマを新設。梅村ステンレスと合併する。
1978  永年の功労に吉川雪松社長叙勲の栄に浴し勲五等双光旭日章を授けられる。
   吉川製販株式会社、クックパル・コレクション発売。
1980  吉川製販株式会社、クックパル・コレクションがグッドデザイン賞受賞。
1981  吉川金属株式会社、第二工場増設。
1982  日本輸出金属ハウスウェア工業組合、日本金属ハウスウェア工業組合に改組。
   吉川嘉之社長に就任、全吉川グループの指揮をとる。
   初代社長吉川雪松は生前の功労に依り勲四等瑞宝章を叙せられる。
1984  吉川金属株式会社、サークル加工工場完備。
1985  株式会社プリマ、現吉川ビルに移転。
1986
 湯沢町湯沢ニューオータニホテルにて吉川グループ創立40周年記念式典を挙行。
1988  カットウエル株式会社、吉川グループの一員となる。
  1989年〜平成
1990  吉川グループ創立45周年記念行事の一環としてグァム旅行を実施。
1991  株式会社吉川製作所、吉川製販株式会社、吉川メタルウェア株式会社の三社が合併し、株式会社ヨシカワとなる。
   新潟市ホテル新潟にて吉川グループ創立45周年記念式典を挙行。
   吉川金属株式会社第二工場二棟増設。
1995  吉川金属東京支店、埼玉県草加市に移転。
1996  株式会社ヨシカワ、パワークックパル発売。同年 10月にグッドデザイン賞受賞。
1998  株式会社ヨシカワ燕事業本部が本社として弥彦に移転。
   新潟市ホテルイタリア軒にて吉川グループ創立 50周年記念式典を挙行。
   吉川金属本社スリッターラインを増設。
1999  株式会社ヨシカワ第一、第二、第三各工場、 ISO9001認証取得。
   吉川金属株式会社、新潟営業所を開設。
2000  吉川金属新潟営業所が新潟市北区に移転。
2001  株式会社ヨシカワ本社 ISO9001認証取得。
2003  吉川嘉之社長、2003年度 吉川グループ事業発展計画書を作成、発表。
   吉川金属株式会社、ISO9001:2000認証取得(本社・第一・第二工場)。
2004  株式会社ヨシカワ、クックパル・プライム発売。同年10月にグッドデザイン賞、ロングライフデザイン賞受賞。
2005  吉川金属本社、ロータリーシャーレベラーラインを増設。
2006  吉田町、分水町と合併。新市制による燕市となる。
   吉川力が社長に就任、全吉川グループの指揮をとる。
   二代目社長吉川嘉之は生前の功労に依り旭日雙光章を叙せられる。
   吉川施設株式会社、旭工業株式会社、株式会社ヨシカワに統合。
2007  吉川力社長、2007年度 吉川グループ事業発展計画書を作成、発表。
2008  ヨシカワ東京支店、プリマが東京都墨田区両国へ移転。
   株式会社ヨシカワ 新体制へ移行(ライフスタイル事業部、実現屋事業部)。
   株式会社ヨシカワと株式会社プリマが統合。
   吉川力社長、2008年度 吉川グループ事業発展計画書を作成、発表。
   吉川金属株式会社 東京支店、新潟営業所 ISO9001:2000認証取得。
   株式会社ヨシカワ 東京支店、大阪営業所 ISO9001:2000認証取得。
   株式会社ヨシカワ 財団法人21世紀職業財団新潟事務所長殿より、「職場風土改革促進事業主」指定を受ける。
   カットウエル株式会社 ISO9001:2000認証取得。
2009  吉川金属株式会社 ISO14001:2004認証取得。
   株式会社ヨシカワ ISO14001:2004認証取得。
2010  株式会社ヨシカワ 第一工場 第一製造部と第三工場 第三製造部を統合、実現屋事業部 第一製造部に改組。
   株式会社ヨシカワ 第二工場 第二製造部を実現屋事業部 第二製造部に名称変更。
   株式会社ヨシカワ クックパル・プライム、インテリアライフスタイルチャイナ2010 ホームスタイルアワードベストルック賞受賞。表彰式で吉川力社長が代表スピーチを行う。
2011  株式会社ヨシカワ クックパル錬、インテリアライフスタイルチャイナ2011 ベストグリーンスタイル賞受賞。
   ロイヤルティ リワード賞受賞。
2012  吉川金属株式会社 自社開発『エレベーター用防災キャビ』発売。燕市役所他に設置。
2013  吉田西太田地内に燕市役所新庁舎が竣工し業務を開始。
   燕市役所新庁舎にエレベーター用防災キャビを設置。
2014  株式会社ヨシカワ EAトCO『Nabe』ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール新潟県知事賞受賞。
2015  吉川グループが、一般社団法人企業価値協会より「特徴的な価値がある」と認定される。
2016  吉川金属新潟営業所を本社営業本部に統合。
   新潟市ホテルイタリア軒にて吉川グループ創業70周年記念祝賀会を開催。
   新潟県庁にエレベーター用防災キャビを設置。
   株式会社ヨシカワ EAトCO『Oki』ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール協会奨励賞受賞。
2017  座れる防災キャビが「防災製品大賞©2017」(主催 一般社団法人 防災安全協会)新製品・開発部門 銅賞を受賞。
   株式会社ヨシカワ EAトCO『Nulu』ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール優秀賞・関東経済産業局長賞受賞。
2018  株式会社ヨシカワが経済産業省より「地域未来牽引企業」に選定される。
   経済産業省が主催する『製品安全対策優良企業表彰』にて株式会社ヨシカワ ライフスタイル事業部 が中小企業製造・輸入事業者部門の優良賞を受賞。
   株式会社ヨシカワが一般社団法人新潟県社会保険協会三条支部より「健康づくり優良事業所」として表彰される。
   株式会社ヨシカワ アイカタ両口ステンレス雪平鍋18cm  ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール審査委員特別賞受賞。
   吉川グループが、一般社団法人企業価値協会より企業価値更新認定を受ける。(更新1回目)
  2019年〜令和
2019  株式会社ヨシカワが経済産業省より「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選定される。
2020  株式会社ヨシカワ EAトCO『Sosog funnel』ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール審査委員特別賞受賞。
2021  吉川グループが、一般社団法人企業価値協会より企業価値更新認定を受ける。(更新2回目)

【経営ビジョン、事業構想】

「世代を超えて、わたし達の「縁」がつづくということ」
この地域(新潟県県央地域)を中心として、何十年にもわたり健康で豊かな生活を続ける姿です。
伝統的金属加工技術とその伝承、そしてその周辺で得たノウハウの深化、進化を通じ、強く必要とされることを志向し、そのうえで事業を繁栄発展させていくために成長拡大と安定を同時に求め続け、そのために見込み事業と受注事業でお客様に安心と信頼感を提供していきます。

【見込み形態の事業】ヨシカワ ライフスタイル事業部
ポイント:商品力と企画力

【受注形態の事業】吉川金属、ヨシカワ実現屋事業部、カットウエル
ポイント:お客様
お客様のニーズを捉え、お役立ちに尽くし、わが社がなくては立ち行かない、、、と強く必要に思っていただけるところを目指す

【特徴的価値】

  1.  一気通貫体制
    吉川グループは材料商社の吉川金属株式会社、家庭用台所用品の卸販売の株式会社ヨシカワライフスタイル事業部、金属加工製品の設計・製造を受注する、株式会社ヨシカワ実現屋事業部とカットウェル株式会社からなっている。
    お客様のビジョンと製品の完成イメージを共有→設計→加工図→加工データ作成→試作→材料→切断→抜く→バリ処理→曲げる/絞る→溶接/熱処理→研磨/表面処理/塗装→組み立て→検査→梱包→出荷までをグループ内で全て完了できる体制を構築。(また近年、簡易的なPLCプログラムも研究開発室にて内製化)
    このために150種類におよぶ材料を準備し、約40種類以上の工程と組み合わせることで、非常に多くの選択肢の中から最良の提案をすることが可能であり、さらに仕掛品の輸送コストやタイムロスも最小化を実現。
  2. 新たに設けた高い水準を誇る自社基準
    木製部品の含水率15%以下(品質)について、鍋やケトルに使われる木製のツマミや取っ手は、水分が多く含まれると割れ等の原因となるが、当業界には基準なし。そこで建材の基準に着目。含水率が15~20%が基準となっていた為、15%以下に設定した。
    また一酸化炭素排出量測定基準(安全)について、同業他社の鍋類で、一酸化炭素警報器が鳴動という問題が発生。経済産業省からの指導により、日本金属ハウスウェア工業組合(新潟県燕市)としての基準を策定(規制値:300ppm)但し、「ガス警報器工業会」では、200ppm以上で警報器を鳴動させる基準。300ppmで体に害が無いとは言え、警報器が鳴る事自体が問題であると判断し、当社では200ppm以下の基準を制定。近年、自社基準を更に厳しく設けた。
  3. オンリーワン商品の開発
    近年開発された防災キャビはコーナータイプ、薄型タイプ、座れるタイプと存在しているが、全タイプを取り扱っているのは業界内で当グループのみ。金属製、特にステンレス製に限定すると間違いなく当グループのみ。また、同製品のカギ機構部については、社内にて設計および産業財産権の出願も実施、意匠についても出願・登録済み。