法人概要(ファイナリスト)
石坂産業株式会社
【法人概要】
法人名:石坂産業株式会社
代表者:代表取締役 石坂 典子
創業:1967年
資本金:50百万円
従業員数:180人
業種:サービス業
所在地:埼玉県入間郡三芳町上富 1589-2
会社HP:https://ishizaka-group.co.jp
【経営理念・経営哲学・社是など】
経営理念
「謙虚な心、前向きな姿勢、そして努力と奉仕」
私たちが大切にしている創業者の精神です。ホスピタリティ・マインドと礼節をもって、どんな困難にも諦めることなく、前向きに努力し、信念を持って、一つひとつの仕事に取り組みます。
ミッション
「自然と美しく生きる、つぎの暮らしをつくる」
時代の変化とともに生まれる、さまざまな環境問題は、次世代にも大きな影響を与えます。100年先も、人と自然と技術が共生できる社会を創る。それが、私たちの存在意義であり、使命になります。
【主要指標】(直近3期分)単位:百万円
決算期 | 売上高 | 経常利益 | 税引後当期利益 |
直前期 2020年8月期 | 6,410 百万円 | 1,037 百万円 | 698 百万円 |
直前2期 2019年8月期 | 6,161 百万円 | 1,083 百万円 | 659 百万円 |
直前3期 2018年8月期 | 5,794 百万円 | 673 百万円 | 424 百万円 |
【事業内容】
- 主要顧客
東京都・埼玉県を主な商圏とし、建設解体工事に係り建設混合廃棄物を発生・運搬する、ハウスメーカー・ 解体業者、収集運搬業者が主要顧客になります。また、中間処理の同業者からも分別できない土砂系混合廃 棄物を受入れています。 - 主力の商品・サービス
「建設混合廃棄物の受入・資源化処理」
当社の中核事業は売上高のおよそ80%を占める建設混合廃棄 物の受入・資源化処理となります。独自に開発した分別分級技術に より国内ではトップ98%の減量化・再資源化率を実現しています。 また、選別した分別を NS-10(エヌエス テン)盛土材として販売して います。NS-10 は国内初の建設技術審査証明を得ています。 - 具体的な販売方法
建設廃棄物の処理事業は、解体現場などから廃棄物を弊社施設へ直接搬入し処理費用をいただく流れとな っています。再生砂利など再資源化商品はプラント引き渡しもしくは現地まで運送込の販売の 2 形態あります。 ・環境教育事業は、10 名以上から予約・プログラムのカスタマイズができる団体見学と、日時・内容指定の募集 型体験プログラムを展開。少人数であれば予約なしで来場することも可能です。 ・施設内のしあわせキッチン(社員・搬入事業者向け)とくぬぎの森交流プラザ(一般顧客向け)で調理加工し た料理や農業製品を販売しています。 - 関係会社、グループ会社
アイエスエンジニアリング株式会社
石坂オーガニックファーム株式会社 - 沿革
年 | 出来事 |
1971 | 土砂処理業 有限会社石坂組 練馬区に設立、資本金70万円 |
1975 | 産業廃棄物収集運搬処理業開始 |
1978 | 資本金 700 万円に増資 |
1982 | 本社を三芳町上富に移転 |
1986 | 石坂産業株式会社に商号変更 |
1987 | 木材チップ工場を新設 |
1988 | コンクリート、リサイクルプラント新設 |
1989 | 中間処理業廃プラスチック類減容、破砕機新設 |
1991 | 分別プラント、廃プラスチック類装置新設 |
1994 | 資本金 4000 万円に増資 |
1998 | 資本金 7000 万円に増資 |
1999 | マニフェスト管理システム、石膏ボード処理システムを導入 RPF・石膏ボード・分別装置、実用新案特許出願/所沢ダイオキシン問題 |
2000 | チッププラント敷料粉砕機導入 |
2001 | 分別ライン(石膏ボードリサイクルシステム)特許取得 |
2002 | 石坂典子 取締役社長に就任 |
2003 | 統合マネジメントシステム(ISO14001,9001,OHSAS18001)3 種統合同時取得 |
2004 | 花木園整備開始 |
2005 | 花木園整備造成完成、アイエスエンジニアリング株式会社設立 |
2007 | ISMS27001 情報管理保護取得 |
2008 | 全天候型プラントリ建屋ニューアル完了、見学通路・ギャラリー棟完成 |
2011 | ISO50001:エネルギーマネジメント取得、5 種統合 MS 運用開始 |
2012 | 三富今昔語りべ館設立、創業 45 周年、JHEP 認証”AAA”取得、くぬぎの森環境塾開講 |
2013 | 石坂典子 代表取締役社長に就任、「三富今昔村」グループ発足、ISO22301:事業継続マネジメント取得(6 種統合 MS 運用) |
2014 | ISO29990:学習サービス取得(7 種統合 MS 運用)、「掃除大賞 2014」、「文部科学大臣賞」受賞 |
2015 | 「企業価値」認定、「グッドライフアワード」受賞、「NS-10」全国初の建設技術審査証明を取得 |
2016 | 「エネルギー管理優良事業者関東経済産業局長表彰」受賞、「第 2 回ホワイト企業」受賞 石坂オーガニックファーム株式会社設立 |
2017 | 適正農業規範「GLOBAL G.A.P」「ASIA GAP」認証取得、創業 50 周年、「優秀経営者顕彰」受賞 |
2018 | 「経営革新推進賞」受賞、「2018 日本 BtoB 広告賞」受賞、財界「経営者賞」受賞 |
2019 | 日本経営品質賞「経営革新推進賞」受賞、「有機 JAS 認証」取得 |
2020 | 「日本経営品質賞(中小企業部門)」受賞、「KAIKA 大賞」受賞 |
【経営ビジョン、事業構想】
当社がプラットフォームとなり、多種多様な団体と連携し、廃棄物の100% 再資源化やごみ自体を出さないZero Waste 社会の実現を目指し、あらゆるごみを資源として循環させるサーキュラーエコノミー(CE)を推進しています。CEを推進するため、Planet=地球環境の負荷低減、People=社員や市民へのWell Beingの促進、Profit=適正な利益の獲得、のために様々な施策を講じ、信頼され愛される企業創りに取組んでいます。
また、資源化施設や保全再生している里山を一般開放し、世界規模で発生している、マイクロプラスチック等の廃棄物問題や森林開発で減少する生物多様性問題など、他人ごとではなく自分ごとに落とし込む、「体験型」環境教育を行っています。
現在、建設廃棄物の不燃物に関する分別分級・資源化技術は保有していますが、可燃物に関しては二次委託して第三者に処理を任せています。今後は、内製化を高め処理対象物の領域を 拡大するため、「エネルギー供給事業」 、「太陽光発電パネルリサイクル」新事業に進出する予定にしています。また、年間5万人が訪れる三富今昔村(公開している施設の総称)に隣接する三芳町の清掃工場跡地に町と連携し温浴施設を建設します。里山と温浴を組み合わせたクアオルトで、地域住民の健康維持増進の福祉向上や地域活性化牽引事業として、20万人の集客を目標にしています。
翻って、既存事業や新を推進する源泉は、社員になります。社員が自らの個性を発揮し輝ける職場環境の整備に心がけ、働きやすい、働きがいのある企業創りに様々な施策を講じてまいります。
【特徴的価値】
1967年産業廃棄物処理業として創業、1999年からのダイオキシン騒動を契機に、焼却処分から建設廃棄物の減量化、資源化事業に業態転換しました。特に建設混合廃棄物の不燃物の廃棄物混じり土の独自分別・分級技術を独自に開発し、減量化・再資源化率98%を達成(一般的には60%程度)。取り出した分別土を独自の技術開発で、NS-10盛土材を製造販売しています。
また、三富今昔村として施設全体を一般公開し、産業廃棄物処理業のダークなイメージを払拭し、資源化事業として理解を深め、保全再生した里山で自然を五感で散策する癒しの場を提供しています。場の提供以外に人財教育も、」「体験型」環境教育として「くぬぎの森環境塾」で行っています。ユニークなプログラムをデザインし、学校から企業・団体など幅広い層が研修を受けています。さらに、環境教育等促進法に基づく認定「体験の機会の場」の事業者を集め、任意団体の「体験の機会の場」研究機構を設立し、環境省と協働し、体験型環境教育を普及啓に取組んでいます。