開催報告|メディアケーススタディゼミ(2026年5月25日)

2026年5月25日(月)10:30〜13:30 会場:スパイスファクトリー株式会社(トレードピアお台場 20階南)

開催報告

5月度のメディアケーススタディゼミは、東京・お台場のスパイスファクトリー株式会社にて開催いたしました。今回は、シニア向けキックボクシング事業「キックウェルネス」を手がける池本誠一(いけもと せいち)氏をゲストにお迎えし、プレジデント社編集者・面澤氏によるレクチャーと模擬取材を交えながら、事業のメディアPR戦略について実践的に議論しました。

スケジュールと内容

10:30 面澤氏レクチャー「プレジデントとは。取り上げるポイント等」

プレジデント社編集者の面澤氏より、同社メディア群の特性と使い分けについてレクチャーが行われました。

  • 雑誌「プレジデント」:企業・経済を主軸とする硬派なビジネスメディア。人間理解や個人のノウハウを重視した深掘り記事が中心。
  • 「プレジデントオンライン」:広告モデルのポピュラーなマスメディア。時事的・速報的トピックを識者コメント付きで素早く配信。
  • 「プレジデントグロース」:金融・キャリア特化の新オンラインメディア。キャリアや社会性の強い挑戦者の企画との親和性が高い。

両者はコンテンツ性もターゲットも異なるため、混同を避けることが重要との指摘がなされました。

10:40 池本氏プレゼン「KICK WELLNESS大阪モデルの事業構想」

元格闘家・実業家の池本誠一氏より、「キックウェルネス大阪モデル」の詳細なプレゼンテーションが行われました。

事業の背景と内容

シニアの要介護期間が平均11.5年に及ぶ現状に着目し、足腰の弱化→転倒・骨折→寝たきりの連鎖を断ち切ることを目指す。キックボクシングの動作は、インナーマッスル・体幹強化、可動域向上、骨密度改善、足底筋強化など多面的な機能改善をもたらす全身運動であり、運動・脳活性・社会的つながりを「三位一体」で提供する地域健康インフラとして構想されています。

実証の取り組み

  • 週1回・無料のモニター実証(6/18〜9/3、全12回、福島本店)を実施予定
  • 阪南市での満足度96%・継続意向90%、600名超の導入実績など初期エビデンスを提示
  • 大阪府・大阪観光局、理学療法士(大阪理学療法士協会)、立命館大学とのウェアラブル共同研究(活動量・睡眠・脈拍を計測し論文化)を推進中

ビジネスモデル

既存11店舗の設備・朝の空き時間を活用してコストを抑制。認定トレーナー制度によるパッケージ化・FC方式での全国展開、富裕層向けプレミアムプラン、企業派遣(メンタルヘルス含む)、大阪観光局と連携した海外シニア向け体験プランなど多角的に展開。初年度売上目標は約1,000万円。

11:00 面澤氏による模擬取材・質疑応答


面澤氏から事業の独自性・強みについて鋭い問いが投げかけられ、主要な論点が整理されました。

  • 他格闘技との優位性:ボクシング(パンチ中心)・空手(型中心)に対し、キックボクシングはミット打ちの「音」がメンタルヘルス・エンタメ性を高め、継続動機の形成で有利。
  • データ戦略:数値化された成果(足上げ量・打撃強度・幸福度スコア等)がメディアへの訴求力を高める。データが揃った段階でのメディア展開が最も効果的との示唆。
  • 説明構成の改善提案:名称の分かりやすさ、女性向け・高齢者向け事例の主語統一、前半の情報量圧縮と後半での社会的意義・差別化ポイントの強調など、広報観点での具体的アドバイスが示されました。

11:20 参加者を交えての質疑応答・山見会長のコメント

参加者全員を交えた討議では、多様な連携可能性が提案されました。

  • 温泉事業者:「未病×温泉×運動」の複合連携への強い関心
  • 障害者施設:製菓販売との複合企画、車椅子・座位でのミット打ち体験による包摂性への評価
  • 企業福利厚生:腰痛・肩こり対策としての出張プログラムへの需要
  • 地域フィットネス:カーブスのような地域密着型フィットネスとの親和性
  • メタバース:VRグラスを活用した遠隔レッスン(大阪ニーランドパークス・東大との動作解析研究)

12:00〜13:30 ランチ交流会

ゼミ終了後はランチを交えた交流会を実施。参加者同士の名刺交換・情報交換が活発に行われ、具体的なコラボレーションの糸口が多数生まれました。