トラステックアース株式会社

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2019年 第1回更新認定

トラステックアース株式会社
岩手県一関市東台 14-38
TEL:0191-23-4811
http://www.trustec-e.co.jp/

1989年横浜にある大島工業の製造拠点としてこの地に進出、NECからの仕事を請負う工場であった。2004年MBOという形で独立、徐々にNEC依存からの脱却を図る。そして通信機器関連の受注減を補うべく生まれたのが今主力の実験室設備や止水装置である。また、社名は「トラスト」「テクノロジー」「アース」を組み合わせて命名、社員の総意で決まったもの。

特徴・差別点は次の通り

1. 独自開発の止水装置(テールパッキン)は国内シェア90%

シールド掘進機用ワイヤーブラシ式テールシール(テールパッキン)は、1988年の製造開始以来、国内外で約6500基に採用され、様々な掘削事業の現場で活躍(ドーバー海峡トンネル、ボスポラス海峡トンネル、東京湾地下トンネル、首都高速山手トンネルなど)。以前の技術では数百メートル掘削するたびにゴム製止水装置を交換する必要があったが、同社製テールパッキンを使うと交換頻度を大幅に削減でき、工期短縮に寄与している。
このシールド工法で最大の問題となる「水漏れ不具合」は皆無であり、高い止水技術を誇っている。そしてこの実績をもってJETROの協力を得ながら日本勢としては唯一海外展開をしている企業である。

2. 東北最大のワンストップOEM事業

大学や企業の研究所で使われる実験室設備(理化学実験施設で有害物質を扱うときに用いられるドラフトチャンバー、実験台、エアシャワーなど)は、大手メーカーからの委託を受け、OEM生産している。同社では企画・試作・試験・設計・加工・塗装・組立・出荷・現場設置工事までをワンストップで提供していることで大きな差別化ができている。その結果、この分野では東北地方で最大を誇る規模となっている。

3. 社員の声で結成された「HOT活動」

「私たちの会社はこうありたい」という5つの項目が社員から自発的に提案され、それらを目標とした6つのチームが編成された。社員がこの活動を「HOT活動」と命名(H=はんなり・O=おもてなし・T=チーム)。改善活動やQC活動はもちろんのこと、来社したお客様や地域住民にもはんなりおもてなしをするという目的がある。近隣の清掃、挨拶活動、地域住民とのお花見会、芋煮会なども行われている。

4. 社名にある「アース」への挑戦

新たな事業の柱として、環境関連事業を推進。特に、目に見えないもの、人間の味覚や臭覚などに不快感をもたらすものに対して解決策を提案していく。第1号として、工場で発生する悪臭の周辺地域への拡散を軽減する装置を開発した。脱臭装置の内部構造を変えることで、問題となる臭気や有害物質などを狙い撃ちする装置を今後も開発していく。

テールパッキン事業は強豪ひしめくヨーロッパ市場への本格的な輸出をにらんで強化。山岸社長は特徴的価値を存分に発揮し「量から質への転換」を促進、付加価値重視の経営で体質強化を図り、東北から世界へと飛躍していくこと鮮明に描いている。