【開催報告】日経BP社メディアケーススタディゼミ(2025年10月28日)
2025年10月28日(木)、日本外国特派員協会(FCCJ)カフェスペースにて、10月度の「メディア対応力を高める実践ゼミ」を開催しました。
当日はリアル参加10名、オンライン参加多数6名のハイブリッド形式で実施。
メディアゲストとして日経BP社 北方雅人 氏を迎え、リョーサン菱洋ホールディングス 広報部 長倉佳名子 氏によるプレゼンテーションを中心に、実践的な学びと意見交換が行われました。

開催概要
- 日時:2025年10月28日(木)10:30~12:00
- 開催方法:ハイブリッド(リアル10名/オンライン無制限)
- 会場:FCCJ(日本外国特派員協会)カフェスペース
- プレゼン企業:リョーサン菱洋ホールディングス
- プレゼンター:広報部 長倉 佳名子 氏
- テーマ:「異色キャリアの社長が示す『人的資本経営』のリアルな成果
~赤字寸前から売上拡大、業界注目の経営統合に至るまで~」 - メディアゲスト:日経BP社 北方 雅人 氏
- 司会進行:広報PR実践会 会長/企業価値協会理事 山見 博康
当日のプログラム
北方氏による冒頭レクチャーでは、日経BP社の編集方針や、企業取材につながるテーマ選定の考え方が紹介されました。
その後のプレゼンでは、長倉氏より「人的資本経営」を軸に、異業種出身の社長による経営再建のリアルな歩みと、経営統合に至るまでの組織変革の背景が語られました。
続く模擬取材では、北方氏が実際の記者目線から質問を投げかけ、参加者が「どこが記事になるのか」「どの表現が響くのか」をリアルに体験。
後半の意見交換会では、発信テーマの磨き方や切り口の狭め方など、実務に即した具体的なディスカッションが展開されました。
勉強会での学び
- 「人的資本経営」という言葉は広すぎるため、切り口を絞ることが重要
- 「伊勢丹のクーデターで追い出された社長が半導体会社で経営立て直し」など、ストーリー性のある表現が記者の関心を引く
- 特異性よりも「実直に必要なことをやり続けているリアルさ」を打ち出すことで共感を得やすい
- 社長の日記や社内の記録など、日常的な情報も“広報資源”として活用できる
- メッセージの角度を思い切って狭めることで、メディアに届く確率が上がる
今回のゼミを通じて、プレスリリースを単なる情報発信ではなく、
「ストーリーとリアリティで伝える経営メッセージの場」として再定義する重要性を再確認しました。
今後は、
- 伝えたいメッセージを“誰に、どんな切り口で”伝えるかを明確化し、
- 一見平凡な取組みでも“人とストーリー”を起点に再構成することで、
よりメディアに響くリリースづくりを実践していきます。
次回の開催
11月度のゼミは11月25日(火)10:00~11:30に、日刊工業新聞社の編集委員 川瀬 治氏をメディアゲストにお迎えし、FCCJにて開催予定です。
実践会員は勉強会への参加無料です。会員は随時募集しておりますので、興味がある方はこちらのページより詳細をご確認ください。